本日は2008年11月1日。
一般の方には馴染みの無い日かもしれまんせんが、競馬ファンにとっては特別な日です。
10年前の今日、誰よりも速く、強く、そして多くのファンから愛された至高の名馬が府中のターフに散りました。
そう、今日はあの“稀代の逃げ馬”、サイレンススズカの10回忌にあたります。
どうしても今日に、このことについてだけは書いておきたかったので、知らない人にはわからない話になってしまいますがご了承下さい。

サイレンスズカは、私が親の影響で競馬を見始めて、一番最初に好きになった馬でした。
私が初めて見た競馬のレースは、エアグルーヴが勝った97年の秋の天皇賞でした。
あのレースでとんでもない大逃げを打った馬を見て、幼心に「なんだこの馬!?凄い!」と強い衝撃を受けました。それが、サイレンススズカとの出会いでした。
明けて98年、武豊を鞍上に迎えて影も踏ませぬ連勝ロード。
スピードの違いで先頭に立ち、ハイペースで後続を大きく引き離して颯爽と逃げるその姿に魅せられました。
極めつけは金鯱賞。
「中距離の重賞で大差勝ち」なんていう、常識では有り得ないことをいとも簡単にやってのけてくれました。まさに鳥肌物です。
初G1制覇となった宝塚記念……そして、エルコンドルパサーとグラスワンダーを全く寄せ付けなかった伝説の毎日王冠……
サイレンススズカはどのレースでも最初から最後まで一度も先頭を譲らず、誰よりも速く駆け抜けていきました。
そんなサイレンスズカが本当に大好きでした。虜になっていました。
……そして、忘れもしない1998年11月1日、天皇賞(秋)。
1000m通過57.4秒。
後続を大きく引き離して4コーナーに差し掛かった時は、先頭でゴール板を駆け抜ける姿しか想像できませんでした。
いつものように、気持ちよさそうにスイスイと大差で逃げ切ってくれる……そう信じて疑わなかったのに……
欅の向こうを過ぎた後……あの瞬間、あの光景だけは生涯忘れることがないでしょう。
夜のニュースでスズカの死を知って、泣きました。……悲しくて、悲しくて、涙が止まりませんでした。
……早いもので、あれからもう10年の月日が流れました。
その間に色んな馬が出て来ましたが、サイレンススズカほど強烈な個性で観る者を魅了し、感動と興奮を与えてくれる馬はいませんでした。……恐らく、今後も出てくることはないでしょう。
10年という年月が過ぎても、記憶に鮮明に刻み込まれたあの大逃げはちっとも色褪せないまま、燦然と輝いています。
そして自信を持ってこう言うことができます。今でも私にとってはサイレンスズカこそが史上最高の競走馬だ、と。
合掌。
mixiの「サイレンススズカ」コミュニティには10回忌に際して多くのメッセージが寄せられていました。
私と同年代の人の書き込みも意外に多くあったりして驚きましたが、それもサイレンススズカが幅広い年代の人から愛されていた証の1つでしょう。
今年の秋の天皇賞は11月2日。
全馬が無事に完走して、素晴らしいレースになりますように。

今年もいけたら犯珍競ウマ場で有馬記念やろー♪